肩甲骨、寄せ過ぎていませんか?いい姿勢のための意識が、くり返す肩こりの原因に?

京橋・桜ノ宮からアクセスが便利で、城東区・旭区に隣接する大阪市の鶴見区の今福鶴見にある、からだの悩みを『姿勢』から改善するfocoluluピラティス&パーソナルトレーニングスタジオ代表の石堂浩毅と申します。

 

本日の投稿は、くり返す肩こりや首の違和感の原因について、姿勢の意識が関係していることを書いていきたいと思います。

 

スマートフォンの普及、長時間のデスクワークなど、私達現代人を取り巻く生活環境によって多くの方が姿勢に影響がみられるようになり、本来もっているからだのバランスが崩れてしまう傾向にあります。

 

その中でも猫背姿勢の方は多く、『気がつくと背中が丸くなっている』、『写真で頭が前に出ていると思う』など、自覚されている方も多いです。

 

背中が丸くならないように、日常生活の中で『肩甲骨を寄せる』ことを意識されているとお客様よりお話しを伺うことがあります。

 

この『肩甲骨を寄せる』意識についてですが、実は、肩甲骨を寄せすぎることに意識を向けすぎてしまうと、逆に肩こりや首の違和感を招き、悪化させる原因になることがあるのです。

 

 

もちろん、肩甲骨を寄せることが決して悪いということではありません。

 

姿勢をコントロールするものは一概に筋肉や骨だけが関わってるのではなく、脳という司令塔がからだの各器官から受け取った情報をもとに姿勢を保つという、複雑なシステムによってコントロールされています。

 

肩甲骨を過剰に寄せる意識で背骨を反ろうとすると、見た目上は丸みが改善されたように見えますが、背中の筋肉の緊張が強くなり却って逆効果となってしまうのです。

 

それでは、肩甲骨の理想的な位置とはいったいどのような状態でしょうか?

 

ここにくり返す肩こりや首の違和感を解消するひとつのポイントがあります。

 

 

肩甲骨の理想的な位置とは?

 

肩甲骨の理想的な位置について、解説していきます。

 

 

上記の図のように、肩甲骨は背骨の中心から肩甲骨の内側(内側縁)が7.5cmの位置にあることが理想的だと言われています。(指3本分くらい)

 

そして、上下の位置では胸椎(きょうつい)の2番目から7番目の間に位置しており、肋骨に張りついた状態になっています。

 

・肩甲骨は『寄せる』ではなく先ずは『安定』させる。

 

 

肩甲骨には背中だけでなく、頸椎(けいつい)や上腕骨(じょうわんこつ)とつながっている筋肉が付着し、首や肩の動きがスムーズに行えるためにも、この肩甲骨の理想的な位置の意味があります。

 

そのため肩甲骨を過剰に寄せる意識では、背骨と肩甲骨の間隔が縮まり背中の筋肉に過度な緊張状態が生まれ、首や肩の本来の動きが制限されやすくなり、肩こりや首の違和感を招くメカニズムをつくります。

 

 

そのなかでも菱形筋(りょうけいきん)という筋肉は影響を受けやすく、なで肩姿勢や腕の挙げづらさの原因にもつながります。

 

歩行やお風呂で髪の毛を洗う時など、私達の日常生活において肩甲骨の動きはとても多様に要求されます。

 

肩甲骨を寄せる動きも同様で、日常生活の中の様々な場面で必要とされる動きです。

 

しかし、肩甲骨を過度に寄せて部分的な筋肉の緊張でいい姿勢を保つのでなく、肩甲骨が理想的な位置に安定することができる状態を獲得することでいい姿勢を保つことが、肩や首への負担を軽減するための大切なポイントになります。

 

また、安定性を高められることで肩甲骨の柔らかい動きが身につきやすくなり、肩こりや首の違和感を解消する効果が期待できます。

 

肩甲骨は寄せるではなく、先ずは理想的な位置で安定させられる状態をつくることが大切になります。

 

ピラティスによる介入例

・肩甲骨を安定させるエクササイズ。

こちらはローラーを活用することで不安定な状態の中でも肩甲骨を安定させ、胸を伸ばしながら背筋を鍛えるエクササイズです。

猫背姿勢の改善に効果的で、肩・首こりの原因となる筋肉のバランスを動きの中で整えられる効果があります。

 

・肩甲骨の動きを引き出すエクササイズ

肩甲骨の安定性を高めることができたら、実際にその状態で肩甲骨を動かしていくことが大切です。

肩や首こりはもちろん、腕が挙げづらい、首の回しにくさなど動きの制限となる原因を改善することにも効果的です。

 

本日のまとめ

 

くり返す肩こりや首の違和感の原因に姿勢は大きな要因として関わりを持っていますが、姿勢をコントロールするものは筋肉や骨だけでなく、人間のからだに存在する様々な器官を通して得られた情報によって反映されます。

 

全体像を抽象的に捉えることで中々解消されないからだの問題の解決に繋がっていくかもしれません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

『いい姿勢』を意識しすぎると腰痛が悪化する!?

2018.06.04

 

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