運転が続くと起こる腰痛の原因は姿勢の『クセ』にある?予防のためのエクササイズ紹介。

京橋・桜ノ宮からアクセスが便利な、城東区・旭区に隣接する大阪市の鶴見区の今福鶴見にある、からだの悩みを『姿勢』から改善するfocoluluピラティス&パーソナルトレーニングスタジオ代表の石堂浩毅と申します。

 

本日は長時間の運転による腰痛についての投稿です。

 

お盆休みに入り地元に帰省される方や旅行などで遠方にお出かけされる方も多くいらっしゃるこの連休期間。

 

帰省ラッシュで道も渋滞が予測され、車移動の方にとっては長時間座りっぱなしの状態が続くと身体が悲鳴をあげそうになりますね。

 

しかし、このように一時的なものではなく日常的に車の長時間運転が習慣になっていると、慢性的な腰痛を引き起こす可能性は高くなると言えます。

 

実際に仕事など長時間運転で座りっぱなしの状態が習慣になっていて、腰の痛みを抱えている方も多いかと思います。

 

なぜ長時間運転の習慣が慢性的な腰痛の原因になってしまうのでしょうか?

 

実は、長時間座りっぱなしの状態が続くことによって知らず知らずのうちにクセになっている運転姿勢が慢性的な腰痛の原因に繋がってしまいます。

 

知らず知らず『クセ』になってる姿勢が腰痛の原因に?

・背骨のカーブのバランスが崩れる。

背骨には生理的彎曲(せいりてきわんきょく)といって、S字状にカーブする背骨の理想的な配列が備わっています。

 

 

このS字のカーブが背骨に備わっていることで筋肉がバランスよく働き、私達は重力に対して上手に逆らいながら立ったり歩いたりすることができます。

 

しかし、長時間の運転で座りっぱなしの状態が続くとだんだん背中が丸くなり、アームレスト(肘置き)にもたれるようになって姿勢が崩れてしまい、背骨の理想的な配列であるS字カーブのバランスが崩れてしまいます。

 

このように、姿勢に現れる『クセ』が安定した姿勢を維持するための筋肉の働きを弱めてしまうことで、腰痛の原因をつくりだしてしまいます。

 

・実は立っているよりも座る方が腰に負担がかかる。

少し専門的な解説になりますが、背骨は椎骨(ついこつ)というブロックが積み上がった柱であり、上下の椎骨の間に椎間板(ついかんばん)という衝撃吸収の役割を担っているクッションが連結しています。

 

 

椎間板は重力など外から受ける圧迫力を、身体の局所にかからないように分散する役割があります。

 

しかし、この椎間板にかかる圧迫力は姿勢によって影響力が変化し、立っている姿勢よりも座っている姿勢の方が大きくなるというデータがあります。

 

 

(※青色で囲っている方が立っている時、赤色で囲っている方が座って前のめり姿勢になっている時です)

 

そして、座った姿勢から背中が丸くなり前のめりのような姿勢になるとさらに椎間板にかかる圧迫力は大きくなり、立っている姿勢のおよそ2倍もの圧迫力が加わるようになると言われています。

 

長時間の運転で座りっぱなしの状態が続くと、まさに背中が丸くなった前のめり姿勢がクセになってしまうため、椎間板にかかる圧迫力をうまく分散させることができず腰痛の原因はもちろん、椎間板が圧迫力に耐え切れず椎骨からはみ出してしまう椎間板ヘルニアと言われる強い脚の痺れを伴う腰痛疾患を引き起こす可能性もあります。

 

・背もたれの倒し過ぎは腰痛姿勢をクセつける。

車のシートは車種によってつくりも異なりますが、背もたれの倒し過ぎは骨盤(こつばん)が前方に引っ張られてしまい、シートの座面に浅く腰かけているような状態になります。

 

 

骨盤が前方に引っ張られることによって、太ももの後ろ側の筋肉やお尻の筋肉が腰の筋肉を過度に伸ばそうとする力が働き、バランスが崩れることで慢性的な腰痛に発展する原因になります。

このような姿勢が習慣になっている方は、上の写真のように太ももの後ろ側やお尻・背中の筋肉が硬くなって伸びないため、前屈をした時に股関節を折りたたむことができず手が床に近づいていかない傾向があります。

 

腰への負担を軽減するため、背もたれは倒し過ぎないように骨盤の位置が安定する傾斜で設定することをお勧めします。

 

ご自宅で実践!改善・予防のためのエクササイズ紹介

・肋骨の周囲の筋肉・お尻のストレッチ。

スタートポジション。

①:横向きになり、下側の脚の股関節と膝を90°くらいに曲げておき、反対側の脚は股関節を伸ばした状態にします。

②:肘で床を押しながら、反対側の腕は天井に向かって伸ばします。

 

ストレッチ。

①:頭上の壁に向かって腕を伸ばしていきます。

肋骨や横腹の筋肉の伸びを感じることができます。

②:ストレッチをかけたまま深呼吸を5回繰り返しましょう。

 

応用編。

①:さらに、上半身を捩じることで背中や肩甲骨周囲の筋肉が伸びます。

上半身を捩じると同時に骨盤も一緒に捩じることで、お尻の筋肉も伸びていきます。

②:スタートポジションに戻し、①の動きを繰り返します。

③:①と②の動きを5~7回繰り返していきましょう。

【目的】

運転姿勢によってバランスの崩れやすい肋骨周囲や背中、お尻の筋肉のストレッチを行いバランスを整えていくことで腰にかかる負担を軽減し、腰痛の原因を改善していきます。

 

また、慢性的な腰痛の原因や改善のためのエクササイズをコチラの記事でも紹介しています。

ピラティスが腰痛の改善に与える効果とは…?現代人が抱えている腰痛改善・予防にピラティスが選ばれる理由。

2018.07.26

『いい姿勢』を意識しすぎると腰痛が悪化する!?

2018.06.04

デスクワークで起こる腰痛の原因解説と、座ってできるストレッチ3選のご紹介。

2018.03.27

 

本日のまとめ

運転姿勢は腰に負担が掛かりやすくなる姿勢であり、長時間運転が習慣的になることで腰痛が慢性化する原因になります。

 

お仕事など移動手段が車中心になっていて、腰痛が慢性的になっている方は本日ご紹介したエクササイズを1度お試しになってください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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