建設・製造業に携わる方達に知ってほしい、熱中症予防について。

京橋・桜ノ宮からアクセスが便利な、城東区・旭区に隣接する大阪市の鶴見区の今福鶴見にある、からだの悩みを『姿勢』から改善するfocoluluピラティス&パーソナルトレーニングスタジオ代表の石堂浩毅と申します。

 

ジメジメとした梅雨が明けたと思いきや、連日の猛暑でいよいよ本格的な夏が始まりましたね。

 

気温・湿度が高く、日差しも強いこの季節に注意したいのが『熱中症』です。

テレビやネットニュースでも熱中症患者の状況が報道されていたり、こまめな水分補給など予防の注意喚起を呼びかけています。

 

熱中症の原因には身体のコンディションや環境的な要因などがあげられますが、平成23~27年の厚生労働省による熱中症の調査では、熱中症による死傷者の発症率が最も高い職種として建設業と製造業がトップにあがっています。

 

私も前職の航空機組み立ての仕事では工場勤務で、この季節になると各現場には大きい扇風機が設置されて換気はしっかりされていましたが、作業中の熱気と現場によって閉鎖された環境での作業となるため、私自身何度も熱中症になりかけていました。

 

建設業や製造業に携わる方たちの熱中症の発症率が高い理由として、その過酷な労働環境にあります。

 

炎天下や高温多湿など熱中症の発症リスクが高い労働環境においても、熱中症を予防するためにはどのような対処方法が必要なのでしょうか?

 

私自身もともと身を置いていた業界でありトレーナーの視点からお伝えすることができることがあると思い、本日は建設業や製造業に携わる方に知って欲しい熱中症対策について書いていきたいと思います。

 

※本ブログの内容は、職種は問わず皆様の熱中症地策にご活用いただける内容も含まれておりますので、是非お読み下さい。

 

熱中症の発症率を軽減するための対策

 

熱中症の発症率が高くなる原因に、『高温多湿』・『日差しが強い』・『風通しがわるい』という環境的要因が大きく関係しています。

日本救急医学会が発表している熱中症診療ガイドラインに、中年男性の屋外での仕事中に熱中症の発症率が高いというデータを発表しています。

 

建設業や製造業に携わる方たちの職場環境が、これら熱中症の発症率を高める環境的要因に該当することから注意が必要です。

 

・作業中はこまめに休憩を取る。

建設現場や工場内など、屋内と違って作業環境の温度と湿度調整が難しいため、作業1時間ごとに休憩時間を取ることを推奨します。

熱中症は身体に溜まった熱を下げることができず体温が急上昇することによって発症率が高くなるため、屋外では日陰に入って休憩を取るようにし、ヘルメットや安全靴を脱ぎ休憩を取るようにしましょう。

 

また、仮設の休憩所を設置し空調を完備している現場もあります。

 

休憩場所の環境を整えていくことで熱中症の発生率を軽減するだけでなく、労働意欲の向上にも効果的です。

 

・通気性の良い服装を採用する。

 

安全面や衛生上、長袖の作業着やヘルメット、安全靴を着用していますが、通気性は決していいものではありません。

 

高所作業では日差しの影響をより受けやすく、体温も上がりやすいためより注意が必要です。

 

熱中症の疑いが出てくると立ちくらみ、手足のしびれが起きることがありますが、高所作業時にこのような症状がみられると転落を招く危険性もあります。

 

夏の作業着って本当に辛いんです…(・・;)

 

しかし、最近では通気性が考慮された加工や熱を吸収しにくい素材のものが販売されていたり、ファンが取り付けられている作業着やヘルメットもあります。(これは自分も欲しかった!)

 

通気性や熱の吸収を考慮した作業着を選択し、高所での作業が続く場合にも休憩はこまめに取るようにしましょう。

 

熱を冷ましやすくするために、アイスパックなどで首を冷やすこともおすすめです。

 

・喉が渇く前の水分補給を徹底する。

どの様な職種や生活スタイルであったとしても、水分補給は熱中症予防にとって重要です。

建設業や製造業などの熱中症の発症リスクが高い環境では、自覚症状以上に脱水状態になっている可能性もありますので喉が渇く前の水分補給を推奨します。

 

また、汗の成分には塩分・ミネラルが含まれています。

 

水分補給と併せて塩分・ミネラルの摂取ができるように、市販されている塩飴やミネラルタブレットを準備しておくこともお勧めします。

 

・巡視や積極的な声掛けで作業員の体調チェック。

安全第一の現場では作業員の安全を守るための巡視を徹底していますが、特にこの季節は作業員の動きや顔色などを注意深く観察し、声を掛け合うことで体調の確認を行い、休憩を促すなど適宜対応が可能になります。

また、作業員同士もお互いに体調の確認を行うことで、熱中症だけでなく作業現場での事故を防止することにも繋がります。

 

個々での体調管理を徹底することはもちろん大切ですが、熱中症の発症率が高い職場環境において、作業員が一丸となって体調管理を行う習慣をつくることで、さらに予防効果が高くなっていきます。

 

・日々の食事から暑さに負けない身体つくりを。

 

私達人間の身体はおよそ60兆個もの細胞によってつくられています。

 

そして、細胞の材料は食事から摂取する栄養素です。

日々の食事によって栄養摂取が適切に行われず、細胞の材料が不足している状態では体温の調整機能など暑さに対する抵抗力も弱くなり、熱中症の発症率も高くなってしまいます。

 

夏の暑さに負けない身体つくりのために、細胞の材料であり身体の土台となるブドウ糖、たんぱく質、ビタミンC、ビタミンAの摂取が大切になります。

 

汗をかくと水分や塩分・ミネラルだけでなく、これら細胞の材料になる栄養素も流れるため積極的な摂取を意識していきましょう。

 

本日のまとめ

 

熱中症による死傷者数が一番多い職種と言われている、建設業と製造業。

 

その原因は、熱中症の発症率が高くなる労働環境にあります。

 

建設業や製造業の現場では熱中症による症状だけでなく、危険な事故につながる可能性を持っています。

 

健康的で安全な労働環境をつくっていくため、水分補給などの基本的な熱中症対策はもちろん、作業員が働きやすい職場環境に整えていくことが熱中症から現場での事故を防止することに繋がっていきます。

 

まだまだ暑い夏は始まったばかりです。

 

少しでも熱中症の患者数や事故の件数の低下に繋がるように、今後も呼びかけていきたいと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

パーソナルトレーナー 石堂浩毅

 

【参考文献】

本ブログは下記の資料を参考にしています。

・建設現場における熱中症対策事例集 国土交通省

http://www.mlit.go.jp/common/001179488.pdf

・熱中症診療ガイドライン2015 日本救急医学会

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/heatstroke2015.pdf

 

また、厚生労働省から発行されているこちらのリーフレットも読みやすくお勧めです。

・熱中症予防リーフレット 厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/nettyuu_leaflet26.pdf

 

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