『柔軟性』って大切とはいうけれど…ストレッチのやり過ぎはケガや痛みの原因になり得ることがあります。

京橋・桜ノ宮・森ノ宮からアクセスが便利で、城東区と都島区に隣接する大阪市の鶴見区の今福鶴見にある、からだの悩みを『姿勢』から改善するfocoluluピラティス&パーソナルトレーニングスタジオ代表の石堂浩毅と申します。

 

本日のブログは柔軟性について書いていこうと思います。

 

身体は硬いよりも柔らかい方がいい!

 

これは誰もが周知の事実かと思います。

 

また、これまでに運動経験があまりない方でも、体育の授業やご自宅でも自主的にストレッチに取り組んだ経験はあるかと思います。

 

ここで改めてですが、なんで身体って柔らかい方がいいんでしょう?

 

・疲れにくそう

・痩せやすそう

・姿勢も良くなりそう

 

なんとなくこのようなイメージを持たれている方は多いかと思いますが、たしかにこれらの条件を満たすために『柔軟性』はひとつの要素として必要かもしれません。

 

例えばバレエダンサーの方では、競技レベルで求められるパフォーマンスという目的において、股関節を180°まで開脚できる柔軟性の獲得は必要かもしれませんが、一般の方では必ずしも獲得しないといけない柔軟性ではありません。

 

 

身体は柔らかければ柔らかいほどいいというものではなく、目的の矢印がどこに向いているのかによって柔軟性の獲得が必要なのか、そして身体の状態に合わせて適切なアプローチ方法を判断していくことが大切になります。

 

目的と身体の状態がマッチしていない過度なストレッチやマッサージは、実はケガの発症リスクを高めたり現在抱えている慢性的な症状(腰痛や肩こり)の原因として影響を与えていることがあるのです。

 

このポイントの見極めには先ず、『柔軟性』『可動域』の違いを理解することにあります。

 

あなたの身体に必要なのは柔軟性?可動域?

 

最初に柔軟性と可動域の違いについて解説していきます。

 

私達トレーナーはお客様へ運動を処方する上で、必ずお身体の評価を行います。

 

その中のひとつに、股関節の評価としてSLR(ストレートレッグレイズ)というものがあります。

 

 

先ずは柔軟性についてですが、写真のようにトレーナーが脚を持ち上げて股関節がどのくらい曲がるのか調べますが、この時股関節の角度が90°になるよう脚を持ち上げられると柔軟性は確保されているという評価が一般的であります。

 

 

そして、可動域について同様にSLRから解説すると、トレーナーの介入がない状態でお客様ご自身が脚を持ち上げた時に、股関節をどのくらい曲げることができるのかを評価します。

 

柔軟性と可動域を分ける大きな違いとして、自らがコントロールできる動きの幅であるかどうかということが大切なポイントになります。

 

 

これらは専門用語では運動制御やMC(モーターコントロール)、FRC(ファンクショナルレンジコンディショニング)と言われます。

 

理想的な状態としては柔軟性と可動域にギャップがないことです。

 

上記の図のように、SLRでは柔軟性は十分に確保されているけど可動域の低下が見受けられた場合、ストレッチを行うとそれは必要以上の柔軟性が身につくこととなり、『緩い』という状態を招きます。

 

緩くなった部位は『安定性』を犠牲にした結果不安定な状態となり、関連する筋肉や組織のバランスが崩れ姿勢への影響や慢性的な肩こりや腰痛の症状の原因として深い関わりを持っています。

 

この場合に身につけるべきは失われた安定性と可動域を向上させることであり、該当する部位に対して自らがコントロールできる動きの幅をつくるための介入が必要になります。

 

他動にて脚を持ち上げても90°未満で股関節に明らかな柔軟性の低下が見られる時にはストレッチを選択することが推奨されていきます。(骨盤や胸郭の状態によりストレッチを推奨しないこともあります)

 

柔軟性と可動域、どちらの獲得が必要なのかは目的と身体の状態をきちんと把握した上で適切な選択が大切になります。

 

YouTubeが加速的に普及した影響もあり、調べたいキーワードを入力すれば動画で簡単に情報を入手することができるようになりました。

 

しかし、良かれと思って習慣にしているストレッチやエクササイズがもし逆効果となっている可能性があるとしたら…

 

目的に対して、身体の状態に合わせた適切な対処や運動習慣を身につけるためには、やはり一度専門的な施設でお身体の状態を診ていただくことを推奨しますが、次項ではワンポイントアドバイスをお伝えしていきます。

 

身体の硬さをひとつの要素で決めつけてはいけない

 

前屈しても床に手が届かないから身体が硬い…ということではないんです。

 

先程の解説でもお伝えしたように、柔軟性はあればあるほどいいものではなく、可動域と両立している状態が理想的であります。

 

つまり、前屈で手が床に届かないのは柔軟性の問題ではなく、可動域が問題になっている可能性も考えられるということです。

 

柔軟性と可動域の関係性を良好に保つために、ひとつの考え方として『Joint by joint theory』(ジョイントバイジョイントセオリー)というものをご紹介します。

 

 

こちらはストレングスコーチであるMike Boyleと理学療法士のGray Cookによって提唱されている考え方です。

 

このように、身体の部位によって可動性(可動域)と安定性のどちらが要求されるのかが異なります。

 

例えば、安定性を求められる腰椎が何らかの原因(長期的なデスクワークや前かがみ姿勢など)によって不安定な状態になってしまった時、隣接する胸椎は不安定になっている腰椎の影響を受けて十分な可動性を保つことができなくなってしまいます。

 

 

この関係性が崩れることで腰痛などの症状を引き起こす原因に繋がるわけですが、不安定な状態は『緩い』という見方もでき、この場合に必要なのは先ず腰椎を安定させるためのエクササイズの処方を考えます。

 

身体の硬さはひとつの要素によって決定されるのではなく、身体の仕組みを知ることで適切なアプローチ方法の選択がより明確なものとなっていきます。

 

本日のまとめ

 

詳細に調べていくためにはやはり専門的な評価が必要になりますが、必要以上のストレッチによって不必要な柔軟性が身につくことは、不安定性や緩い状態をつくり姿勢の崩れや身体の不調を招く原因になることが予想されていきます。

 

自粛生活の影響から、特にこれまでスポーツ施設に通われていた方はこれまでのように通うことができなくなり、自宅での運動習慣を余儀なくされている状況になっている方も多いかと思います。

 

また、オンラインや動画配信など新たに運動を始めるキッカケとしてこれらを活用されている方もおられると思います。

 

よりニーズに合わせた多様なサービスが選択できる世の中にはなりましたが、引き続きお客様には目的と身体にマッチした安全な運動習慣を身につけていただきたいという想いを持って向き合っていきたいと考えています。

 

こんな社会情勢だからこそ、改めて運動を通して達成したい目的や目標、今のお身体の状態について向き合ってみるお時間をつくってみてはいかがでしょうか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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