食事は身体づくりの土台だからこそ、量よりも『質』に目を向けて。

京橋・桜ノ宮からアクセスが便利で、城東区・旭区に隣接する大阪市の鶴見区の今福鶴見にある、からだの悩みを『姿勢』から改善するfocoluluピラティス&パーソナルトレーニングスタジオ代表の石堂浩毅と申します。

 

だいぶ投稿が遅くなってしまいましたが、先日待ちに待った勉強会に参加してきました。

 

『細胞と細菌を考慮したセルフコンディショニング ~食事・消化器・細胞呼吸編~ 』

 

 

タイトルだけ聞くと、どんな内容?となるのですが…

 

セミナーの内容は私達のごく身近にあって、ごく当たり前になっている『食事』のことについてです。

 

現代人の食習慣と不調や疾患との繋がり。

 

 

私達現代人を取り巻く生活環境の中には、食の欧米化によってファストフードやインスタント食品が登場するようになりました。

 

これらの時代背景には、リノール酸や炭水化物の摂取量が増加するような食習慣が身につくようになり、ビタミンやミネラル、食物繊維といったからだの土台つくりに欠かすことのできない栄養の摂取量が低下傾向になってきたと言われています。

 

食習慣の変化は、近年アレルギー疾患の患者数を増加の傾向を歩むようになり、エネルギー摂取量(カロリー)が低下しているにも関わらず糖尿病有病率が上昇しているというデータが報告されているようです。

 

例えば、こんなお悩みはありませんか?

・糖質の量を減らしているのになかなか痩せない。

・定期的な運動習慣があるのに慢性的な肩こりや腰痛、からだの衰えを感じる。

・花粉症や肌荒れなど季節の変わり目のトラブルや、寝ても疲れが取れにくい。

・便秘や冷え症、むくみが酷い。

 

上記のようなおからだのお悩みに対して、色々と試してみたけど期待する改善が見られない場合、現在の食習慣が関与してる可能性は十分に考えられます。

 

セミナーでは細胞膜の炎症や副腎疲労についても話題に取り上げられていて、慢性的な肩こりや腰痛、疲労感など日常生活の中で感じる不調の原因にも食習慣が影響を与えているのです。

 

私達は食事をとることが当たり前になり、それが長年のお悩みや慢性的な症状の原因として、食事が毒薬になっている可能性があるとしたら…

 

かといって、過剰に糖質を制限したり闇雲にサプリやプロテインを摂取することは、ベストでもベターな選択肢とは言えません。

 

どのようなお悩みであったとしても食事・食習慣の介入について、トレーナー側がお客様のお悩み(主訴)についてきちんとカウンセリングを行い、余分になっているものがあれば先ずはそれらを取り除き、栄養摂取のバリア要因を取り除くことが大切なポイントとなります。

 

そして、そのうえで必要な栄養素を取ることが原則であるとお話しされていました。

 

消化・吸収・代謝の一貫性を大切に。

 

 

私達のからだは、およそ60~100兆個もの細胞から構成されていて、それら細胞をつくる材料は私達が日々の食習慣から摂取する『栄養素』です。

 

そもそも食事とは自分とは違ったものを体内に取り込み栄養素として吸収するのですから、体内に取り込めるかたちにするため『消化』というプロセスを果たさなければなりません。

 

そのために胃や十二指腸といった消化器官の働きによって体内に取り込めるカタチに分解し、小腸という栄養の入り口から栄養素を受容します。(吸収)

 

そして吸収された栄養素がエネルギーとなり、またからだの組織や機能の調整に働きます。(代謝)

 

 

つまり、栄養摂取には食べたものを消化・吸収し、代謝するまでの一貫性があります。

 

もしこの一貫性の中のどこかでエラーが起こっているとしたら…

 

例えば、胃に送られた食べ物の消化が行われる時、消化酵素である胃酸分泌が低下しているとたんぱく質が未分解のまま次工程に送られることになり、ビタミンB12の吸収不足や悪玉菌の増殖、アンモニアの過剰発生につながります。

 

消化の工程が適切に行わなければ、小腸で適切な栄養素の吸収も行うことができず、私達の活動に必要なエネルギーの生成や組織の回復といった代謝効率を下げることとなります。

 

サプリメントを服用していても効果を感じられない原因にも、この一貫性でのエラーが大きく関わっています。

 

これらの問題点から…

・エネルギーの生成不足による肥満、冷え症、むくみの症状。(ATP産生の低下)

・細胞が炎症反応を起こし、コルチゾールの抗炎症作用でアレルギー症状。(交感神経優位)

・慢性的な便秘。(有害ミネラルの蓄積、腸内のアルカリ化)

・肩こりや腰痛の症状、寝ても疲れが取れない、倦怠感などの慢性疲労(赤血球サイズによる影響)

など、挙げればきりがないくらい様々なからだの不調に繋がっていきます。

 

消化・吸収・代謝というプロセスが適切に働くようにからだの環境を整えることで長年のお悩みを解決に導くための糸口をつかむことができるかもしれません。

 

食事の量ではなく『質的な栄養』をコントロールする。

 

 

現代人の食習慣の背景には、糖質過多や利便性の向上と共に添加物の摂取量が増える食品が身近に溢れるようになりました。

 

これらの問題点として、全体的な食事量は減り、食物繊維やビタミン、ミネラルといった質的な栄養素不足によってからだの不調やお悩みに関連しているケースが多く見られます。

 

分かってはいるけど、では実際にどのような食事を習慣にすればいいのか分からない…。

 

セミナーでは、日々の食習慣の中でバランス良く質的な栄養摂取を行うために、『まごわやさしい』というポイントで分かりやすく解説されていました。

 

ま … 大豆、あずきなどの豆類

ご … ごま、アーモンド、くるみなどのナッツ類

わ … わかめ、昆布、ひじきなどの海藻類

や … 根菜類、緑黄色野菜などの野菜類

さ … 魚類、肉類

し … 椎茸、しめじなどのきのこ類

い … イネ科、いも類など 

 

それぞれの栄養素にはからだの機能にとってそれぞれのメリットがあり、姿勢や筋肉と同様に偏りではなくバランスが大切になります。

 

例えば、筋肉をつけるためにたんぱく質を摂るというのは皆さんも周知の事実ではありますが、たんぱく質にはホルモンや神経伝達物質、酵素の産生にも貢献している栄養素です。

 

しかし、たんぱく質の摂取量が過多になりすぎるとアンモニアの過剰発生や悪玉菌の繁殖の手助けとなるため、たんぱく質に偏った食事ではなく、同時に食物繊維などの摂取によって免疫機能の反応や腸内環境を正常に保ち、これらの問題点を打ち消し合うことで吸収を穏やかにします。

 

つまり、それぞれの栄養素にあるメリットを十分に得られるように、食事の量ではなく質的栄養素の摂取量をコントロールすることが大切になります。

 

また、各症状に対して血液の状態も栄養と関連付けることができます。

 

例えば、MCV(赤血球サイズ)の項目について数値が基準値内におさまっていたとしても、大きさやカタチなどの影響によって鉄分やたんぱく質不足になっている可能性が疑われ、なかなか改善されない冷え症やむくみの症状、慢性疲労などの原因に関わっているという紐づけが考えることができます。(詳しく調べたい方は専門機関での検査が必要です)

 

運動で血流を促すアプローチももちろん大切ですが、血液そのものの状態や環境を改善するためにも栄養という要素は外せません。

 

本日のまとめ

 

これまでお客様の運動指導に関わらせていただき、運動だけではなかなか根本的な問題解決が難しいという場面にいくつも直面してきました。

 

パーソナルトレーニングの60分という時間の中で実施できることやお伝えできることももちろん大切で、お客様の生活の中心はそれ以外の時間の中にあります。

 

食べることは生きることであり、活かすことが食生活であれば、お客様の健康に携わる人間として栄養という要素は絶対に無視できないものです。

 

今後もこの分野の学びを深めて、お客様の問題解決のお役に立てるよう情報を発信し続けます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

季節の変わり目は食欲に素直な食生活を。

2019.02.26

 

 

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